〜神話・歴史・大自然の息吹をめぐる物語〜
第1部 神話編:暗闇から始まる命の記憶
第7回:再生の祈り〜姉妹の旅が刻む大地〜
ALOHA! Ka Hōkūlani HULA STUDIOのMotoeです。
ハワイの神話において、ペレは地の底から湧き上がる灼熱のマグマそのものです。彼女が山を下るとき、豊かな森は赤く飲み込まれ、すべては黒い灰へと還っていきます。その荒々しい炎は、ときに命を奪い、人々の胸に深い畏れを残しました。
やがて、炎が通り過ぎたあと、冷え固まった黒い溶岩の大地には、ヒイアカの気配が現れてきます。
大地を癒す力を持つヒイアカの気配を纏ったʻŌhiʻa(オーヒア:溶岩台地に根を張る木)。
硬い岩を割るようにして、オーヒアが力強く根を張り花を咲かせます。続いて、柔らかなシダの葉であるKupukupu(クプクプ)やPalapalai(パラパライ)も芽吹きはじめます。
その大地にヒイアカの息吹が広がり、新しい命が育まれていきます。
大地をつくり、そこへ命を育む。
終わりと始まり。
破壊と再生。
いまもハワイ島を歩けば、その姉妹の足跡を見ることができます。
黒い溶岩の大地の隙間から伸びる若いオーヒアの木々。
その姿は、ペレとヒイアカの物語が、今も生き続けていることを語っています。
Me ke aloha pumehana,
Motoe

次回は、姉の願いを叶えるため、末の妹ヒイアカが恐ろしい魔物たちが棲む森へと足を踏み入れる試練の旅の始まりです。
