〜神話・歴史・大自然の息吹をめぐる物語〜
第1部 神話編:暗闇から始まる命の記憶
第10回:受け継がれる祈り〜神々の時代から人間の営みへ〜
ALOHA! Ka Hōkūlani HULA STUDIOのMotoeです。
ハワイの自然を守るために、ペレへの怒りを胸の奥へ収めたヒイアカ。
彼女の深い愛と祈りの中で、ペレの炎に焼かれ命を落としたロヒアウの魂は、冷たい暗闇の底から再びこの世へと還ってきました。
傷ついた大地に再び緑を芽吹かせるように、ロヒアウは命を取り戻しました。
平穏を取り戻したヒイアカとロヒアウは、ペレのいるハワイ島を後にします。二人はロヒアウの故郷であるカウアイ島へと渡っていきました。
ペレとヒイアカの果てしない物語が終わりを迎えたのち、神々が人々の前に姿を現し、言葉を交わす時代は、やがて遠い記憶となっていきます。
しかし、神々がこの世界から消え去ったわけではありません。その気配は、今もこの大地に息づいています。
ペレは火口の奥底へ。ヒイアカは森の緑へ。神々は姿を消したのではなく、風の音や波の満ち引きなど、自然の営みの中にとけ込みました。
風の動きを腕のしなりに宿し、波の響きをステップに刻みながら、神々の壮大な物語を祈りの詠唱に織り込み、後の世へと伝えていく。
あなたがステップを踏むその足裏や指先にも、神々の時代から受け継がれてきた命が流れています。
Me ke aloha pumehana,
Motoe

次回からは【第2部 伝承と歴史編】へ。広大な海原を越えてきた先人たちの航海へ共に漕ぎ出しましょう。
