フラという生きた記憶をたどる旅 100の足跡【11歩目】

第2部 伝承と歴史編:海を渡った星の民から、受け継がれし者たちへ

ALOHA! Ka Hōkūlani HULA STUDIOのMotoeです。

神々が大地や海にその息吹を残し、自然の中へと還っていった後。美しいハワイの島々には、やがて人々の足跡が刻まれていくことになります。

はるか昔、まだコンパスも海図もなかった時代。南太平洋の島々に住むポリネシアの先人たちは、双胴のカヌーに乗り込み、広大で未知なる海へと漕ぎ出しました。

果てしなく続く海の上では、陸地の気配はどこにも見当たりません。昼も夜も、幾日も幾日も、ただ見渡す限りの海と空が広がっているだけです。

それでも彼らは、水平線の向こうにまだ見ぬ島があることを信じていました。夜になると星々の並びを確かめ、夜明けには風の向きに耳を澄ませました。遠くを飛ぶ鳥の姿や、わずかに色を変える雲の形もまた、大切な道しるべでした。

大自然が発するかすかなサインを読み取りながら、彼らは途方もない旅の末、ハワイの島々にたどり着きました。

海の上で、彼らは波に翻弄されていたわけではありません。

小さなカヌーの上で、自らの身体を波のリズムに委ね、海の鼓動と一体になってバランスを保ち続けました。

Kaʻo(カオ:重心を左右に揺らすステップ)を踏むとき、その腰の滑らかな動きは、カヌーを優しく揺らす海のうねりのようです。足裏で床を捉えながら、重心が波のように移り変わっていきます。

遠い海を渡ってきた勇気ある者たちの記憶が、その滑らかな腰の動きの中に、今も波打っています。

Me ke aloha pumehana,
Motoe


次回は、フラの女神ラカを迎え入れる神聖な学び舎、「ハーラウ」の扉を開きます。

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