〜神話・歴史・大自然の息吹をめぐる物語〜
ALOHA! Ka Hōkūlani HULA STUDIOのMotoeです。
ハワイと聞いて、あなたはどのような景色を思い浮かべるでしょうか。どこまでも続く青い海、頬を撫でる風、鮮やかなレイを身にまとい、笑顔で踊るフラの姿かもしれません。
けれどその景色の奥には、燃え盛る大地の熱や、神々の深い愛と悲しみ、そして先人たちが守り抜いてきた歴史が、今も静かに息づいています。
まもなく始まる連載『フラという生きた記憶をたどる旅 100の足跡』は、そうしたハワイの本当の姿へと、そっと触れていく小さな入り口です。
古代ハワイの人々は、大自然の理や神々の物語、そして先人たちの歩みを、Oli(詠唱)やフラという「生きた記憶」として身体に刻み、語り継いできました。そのひとつひとつの動きの中に、今もその時間が静かに息づいています。
これから100回にわたり、神話や歴史、植物や言葉の奥にある精神性を、少しずつ紐解いていきます。
最初にひらかれるのは、「第1部 神話編:暗闇から始まる命の記憶」。光のない深い闇から命が芽生え、大地と人が結ばれ、祈りとともに生きる営みへとひらけていく、そのはじまりの流れです。
それは、遠い文化を覚えるためのものではありません。フラという祈りの中で大自然と向き合ってきた歩みに触れていく時間は、やがてご自身の内側へと、静かに戻っていくのです。
フラは、特別な人だけが舞台で踊るものではありません。大自然の息吹に耳を澄まし、そのリズムに心と身体を重ねていく。その営みは、日々の呼吸や、地に足をつけて立つことの中にも、すでに流れています。
この連載では、何かを正しく覚えることよりも、物語に触れるなかで、余分な力がほどけていく、その感覚を大切にしています。
ここで出会うのは、新しく手に入れるものではなく、すでにそこにあったものへと戻っていく時間です。
毎週ひとつずつ、全100回の歩みとなりますが、すべてを追う必要はありません。気になるときに、ふと触れるだけでも大丈夫です。
あなたのリズムで、あなたの呼吸のままで。
この連載が、ご自身の内にある静かな場所へと戻る、やわらかなきっかけとなっていきますように。
その一歩を、ご一緒できることを楽しみにしています。
Me ke aloha pumehana,
Motoe

