ハワイ語のオキナとカハコーの話

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本日は、当スタジオの名前「Hōkūlani(ホークーラニ)」にも使われているハワイ語のカハコー(長音符)やオキナ(ʻ)についてお話します。これらはハワイ語独特の表記であり、同じアルファベットの綴りでもカハコーやオキナの有無で意味が大きく変わることがあります。

オキナ(ʻokina)

オキナ(ʻokina)は、ハワイ語の文字であり、グロットルストップ(声門閉鎖音)を表します。文字の形はアポストロフィ(’)に似ています。発音としては、発声の間に一瞬の停止がある音です。たとえば、「Hawai’i」という単語では、「i」の前にオキナがあるため、「Ha-wa-ee」と発音されます。

オキナがあることで意味が変わるハワイ語の単語をいくつかご紹介します。

  • ʻAwa – カヴァ(飲み物) / Awa – 港
  • ʻOlelo – 言葉 / Olelo – 言う
  • ʻAno – 種類、特徴 / Ano – 今
  • ʻIwa – 大きな鳥 / Iwa – 数字の9
  • ʻEwa – 遅い / Ewa – オアフ島の地域
カハコー(kahakō)

カハコー(kahakō)は、ハワイ語の母音の上に付く長音符(マクロン)のことを指します。カハコーが付くと、母音の音が通常の2倍の長さで発音されます。たとえば、「ā」、「ē」、「ī」、「ō」、「ū」のように表示されます。カハコーは意味の違いを示すために重要です。たとえば、「Hōkū – 星や輝く星々」と「Hoku – 胃やお腹」とでは、意味がまったく異なりますよね。

カハコーがあることで意味が変わるハワイ語の単語をいくつかご紹介します。

  • paū – スカート / pau – 終わり
  • Kāne – 男性、神 / Kane – 肝
  • Nāna – 見る、監視する / Nana – パパイヤ
  • Hōkū – 星、星々 / Hoku – 胃、お腹
  • Mālama – 世話する / Malama – 月

オキナとカハコーは、ハワイ語の正しい発音や意味を伝えるために非常に大切です。これらの記号を使わずに発音したり、書いたりすると、誤解を招く可能性があります。
古典フラ(カヒコ)の詠唱である、オリやチャントでも、オキナやカハコーをきちんと理解して発声しないといけません。どんなに素晴らしい声でも言葉の意味を理解して正しい発音でなければならないのです。
またパソコンや、使用しているフォントによっては、この表記ができないこともありますが、ハワイ語の文化や歴史を尊重し、保存するためにも、正しい表記を心掛けていきたいと思っています。

ちなみに、ハワイ語の「Ka」は英語で「The」を表します。「Ka hōkūlani」を英語に訳すと「The heavenly star」になるのですね。ここで、「hōkū」は星を、「lani」は天を意味します。ハワイのクムから頂いたハワイアンネーム「Hōkūlani」は、私にとってかけがえのない大切なものです。

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