完璧な準備なんていらない。あなたの中の「星」を見つける、新しい航海へ

本を開いたときに感じた、小さく、けれど切実だったためらい。そこから始まった私たちの旅も、いよいよ最終章を迎えます 。 けれど、本を閉じたあとに訪れるのは「終わり」ではありません。あなたの内側で新しい航海が始まり、日常の景色へと、繊細であたたかな光が差し込み始める「本当の始まり」です 。

本書の第十六章では、フラを通じて取り戻した「心と身体のつながり」を、これからの日常という大海原でどう生かしていくのかをお話ししています 。

私のハワイアンネームである「Hōkūlani(ホークーラニ)」には、「天に輝く星」という意味があります 。かつて地図を持たなかった古代の航海士たちは、夜空の星だけを頼りに未知の海を渡りました 。星は、自分が今どこにいるのか、そしてどちらへ進むべきかを教えてくれる、唯一無二の真実の光でした 。 フラを通じて大地に揺るぎない「根」を張ったあなたは、もうご自身の空を見上げ、自分だけの「星(ブレない自分軸)」を見つけることができます 。日常という波に揺れて迷いそうになったときは、あなたの中に確かに宿ったこの光を思い出せばいいのです 。

そして、もし心が疲れてしまったら、いつでも「安全な港」であるHālau(ハーラウ=教室)へ帰ってきてください 。そこは、エゴを横に置き、誰かのために窓を開け、床を拭き、互いの居場所を守り合うあたたかな村です 。誰かのために動くその「利他の働き(マーラマ)」は、めぐりめぐってあなた自身の孤独を癒やし、再び日常へ漕ぎ出すための「あたたかな追い風」となってくれるでしょう 。

最後に、ひとつだけお伝えしたいことがあります。 何かを始めるとき、「完璧な準備」ができるのを待たないでください 。準備というものは、不器用でも歩きながら自然と整っていくものです 。あなたがためらいながらも踏み出したその一歩、その背中からこぼれる静けさが、まだ迷っている誰かの勇気や希望の光になっていきます 。

さあ、深呼吸をひとつ。新しい景色は、もうあなたのすぐ目の前に広がっています 。

――完璧な準備なんていらない。踏み出したその一歩が、誰かの希望の光になる 。

「今ここ」の自分を抱きしめ、新しい一歩を踏み出す勇気を。フラの叡智とともに、あなた本来の輝きを取り戻す旅が、今ここから始まります。

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