アロハの奥にあるもの役割に疲れた「私」を癒す――ハワイの叡智と動く瞑想
あなたは日常の中で、誰かのために「やさしい人」であろうとするあまり、自分の内側にある怒りや「嫌だ」という感情を、無理に押し殺していませんか? 女性はしばしば、周囲をケアし、空気を読み、調和を保つことを求められます。しかし、自分を守るための境界線を引けない「強さなきやさしさ」は、やがて自己犠牲となり、心を深く疲弊させてしまいます。
本書の第十一章では、ハワイ神話に登場する対照的な二人の女神を通して、大人の女性の中に眠る「強さとやさしさの統合」について紐解きます。
一人は、情熱的で激しい火山の女神「ペレ」。彼女は、誰にも媚びず自らの真実に忠実である「個の力(強さ・怒り)」の象徴です。もう一人は、フラと癒やしの女神である妹の「ヒイアカ」。彼女は、姉が焼き尽くした大地にふたたび緑を芽吹かせる「受容と調和(やさしさ)」の象徴です。 ハワイの大自然は、ペレの破壊(溶岩)で新しい大地をつくり、ヒイアカの再生(植物)で命を育みます。どちらが欠けても、あの美しい島は成り立ちません。
これは、私たちの心の中も同じです。 自分の中の「ペレ(怒りや自己主張)」を否定し、無理に消し去ろうとする必要はありません。ペレがいなければ、現状を打ち破って自分を守る力は湧かず、ヒイアカがいなければ、その力はただ周囲を傷つけるものになってしまいます。
フラを踊ることは、カヒコ(古典フラ)の力強さで「内なるペレ」を目覚めさせ、アウアナ(現代フラ)の優雅さで「内なるヒイアカ」の愛を外へひらく時間です。 心理学でいう「自己の統合」とは、この激しさとやさしさという相反する感情を排除せず、「どちらも大切な自分なのだ」と両手で抱きしめること。矛盾したままの自分で、一本の樹として大地に凛と立つ。それこそが、大人の女性の本当の美しさなのです。
「強さ」か「やさしさ」か、もう選ばなくていいのです。あなたの中にある火(ペレ)も花(ヒイアカ)も、すべてを携えて生きる美しい羅針盤を、本書で見つけてみませんか。
――怒ってもいい、泣いてもいい。激しさも静けさも、すべてがあなたの美しさになる。
【書籍情報】
『アロハの奥にあるもの ――役割に疲れた「私」を癒す、ハワイの叡智と動く瞑想』著:Motoe
情熱の「火」と癒しの「花」。あなたの中に眠る矛盾した感情をまるごと抱きしめ、統合された本来の美しさへと導く、あたたかな心の処方箋です。
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