初めてのパウ:あなたのフラ・スカートを選び、慈しむためのガイド

パウスカートとレイ

ALOHA! Ka Hōkūlani HULA STUDIOのMotoeです。

フラを始めようと決めた時、心の中に芽生えるワクワクとした気持ち。その気持ちを、より一層カラフルに彩ってくれるのが、フラダンサーの象徴でもある「パウ(pāʻū )」(スカート)との出会いです。

色とりどりの美しい布地が並ぶのを見ると、心が躍りますよね。でも同時に、「たくさんありすぎて、どれを選べばいいの?」「お手入れはどうしたら?」と、少しだけ戸惑ってしまうかもしれません。

大丈夫です。パウ選びは、あなたのフラの旅における、最初の、そしてとても大切な「パートナー」を選ぶようなもの。今回は、あなたが心から「これだ!」と思える一枚と出会い、そして長く大切に付き合っていくための、ささやかなガイドをお届けします。

色とりどりなパウスカート
どれにしようか迷いますよね♡

1. あなたに寄り添う一枚を見つけるには?(選び方のポイント)

パウは、ただの練習着ではありません。あなたの動きに合わせて優雅に揺れ、あなたの表現を助けてくれる、頼もしい相棒です。選ぶときには、ぜひ以下の3つのポイントを参考にしてみてください。

  • 丈(長さ)は、あなたの踊りやすさの鍵 一番大切なのが、スカートの丈です。長すぎるとステップの際に裾を踏んでしまって危険ですし、短すぎると落ち着かないかもしれません。一般的には、ウエストから、ふくらはぎの真ん中あたりまでの長さが目安です。実際にメジャーで測ってみると、ご自身の身長に合ったぴったりの長さが見つかりますよ。
  • 生地と柄は、あなたの「好き」を一番に パウには、ハワイの美しい花々(プルメリア、ハイビスカスなど)や、神聖な植物(ティーリーフなど)をモチーフにした、本当にたくさんのデザインがあります。機能性も大切ですが、何よりもあなたの心が「ときめく」柄や色を選んでみてください。そのパウを身に着けるたびに、嬉しい気持ちになれる。それが、フラを長く楽しむための、ちょっとした魔法になります。
  • ウエストのゴムは、着心地と見た目の決め手 パウのウエスト部分は、通常3〜5本のゴムでできています。ゴムの本数が多いほど、ウエスト周りがすっきりと見え、踊っている時も安定感があります。試着ができる場合は、ぜひ着心地を確かめてみてくださいね。

2. パートナーを慈しむ(パウのお手入れ方法)

お気に入りの一枚と出会えたら、ぜひ大切に、慈しむように扱ってあげてください。丁寧なお手入れは、パウを長持ちさせるだけでなく、あなたのフラへの敬意の表れにも繋がります。

  • やさしく洗う 美しい色を長く保つため、最初のうちは他の洗濯物と分けて、手洗いするのがおすすめです。洗濯機を使う場合は、パウを裏返して洗濯ネットに入れ、「手洗いコース」や「ドライコース」などのやさしいモードで洗いましょう。
  • 美しく干す 脱水は短時間で済ませ、干す前にシワをよく伸ばします。ゴムの部分を洗濯ばさみで留めて、筒状になるように干すと、乾きやすく、きれいな形を保てます。
  • アイロンで、心を整える パウの美しいドレープを保つために、アイロンがけはとても大切です。特に、生地の折り目(プリーツ)に沿って丁寧にアイロンをかけると、見違えるように美しくなります。少し手間はかかりますが、この静かな時間は、まるで踊る前の瞑想のように、ご自身の心を整えるひとときにもなりますよ。

パウ(pāʻū)の仕様や扱い方は、ハーラウ(フラ教室)によってさまざまです。この記事はあくまで参考の一例ですので、最終的にはご自身のハーラウのルールに従ってくださいね。
なお、Ka Hokulaniでは、お好きなスタイルを自由に選んでいただけます。“これだ!”と感じる一着が見つかったら、それがあなたの素敵なパートナーです。

3.あなたの物語を、その一枚に

新しいパウは、最初は少し張りがあって、まだあなたの身体に馴染んでいないかもしれません。 でも、レッスンを重ねるごとに、あなたの汗と、喜びと、時には悔し涙も吸い込んで、だんだんと柔らかく、あなただけの一枚に育っていきます。
そのパウは、あなたがカホロを何千回踏んだか、初めてオリを声に出せた日の感動を、すべて記憶しています。

これからフラを始めるあなたが、素敵なパートナーと出会えることを、心から願っています。もし迷うことがあれば、いつでも相談してくださいね。

自然のものに感謝して作る伝統的なパウ
自然のものに感謝して作る伝統的なパウ

ちなみに、今でもハワイでは古典フラ「カヒコ」を踊るとき、自然の葉や木の皮などを用いてパウを手作りする伝統が大切に守られています。
私もハワイにいた頃、ホイケ(発表会)の前にティーリーフのパウを作るため、仲間と一緒に祈りを捧げ山の中に入り、ティーの木を探し回った思い出があります。風に揺れるティーの葉の音、陽の光を浴びながらの探しもの…今では、それもすべてフラを学ぶ旅のかけがえのない一瞬でした。

フラシスターとパウ作りをしているmotoe
フラシスターとパウ作りも楽しい思い出

Me ke aloha pumehana, Motoe

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