「クレアナ」とは何か:ハワイが教えてくれる“責任”と“特権”の哲学

ALOHA!Ka Hōkūlani HULA STUDIOのMotoeです。

ハワイの文化や精神世界を深く学んでいくと、その根底に流れる「核となる価値観」に出会います。
「アロハ(愛)」や「ポノ(調和)」と並んで、ハワイアンの生き方を支えてきた大切な言葉があります。
それが 「クレアナ(Kuleana)」 です。

「クレアナ」はよく「責任(Responsibility)」と訳されますが、それだけではありません。
同時に「特権(Privilege)」や「権利(Right)」という意味も含んでいます。

つまり、クレアナとは 「責任」と「特権」が不可分に結びついた言葉
ハワイアンの世界観では、責任と特権はコインの表裏であり、どちらか一方だけでは存在できません。

  • 責任を果たすからこそ、特権が与えられる
  • 特権を持つ者は、それに見合う責任を負う

この考え方が最も美しく表れているのが、ハワイアンと 大地(ʻĀina) との関係です。

  • 責任(クレアナ):大地をケアし、守り、管理すること
  • 特権(クレアナ):大地から食料や水、命そのものを授かること

大地をケアする責任を放棄すれば、その恵みを受け取る特権も失う。
クレアナとは、この双方向のバランスそのものなのです。

この哲学の背景には、ハワイアンの重要な神話 「ハーロア(Hāloa)」 があります。

最初に生まれた子は死産となり、その子を埋葬した場所から タロ芋(Kalo) が芽を出しました。
次に生まれた第二子が「最初の人類」とされます。

つまり、ハワイアンにとってタロ芋(Kalo)は「長兄」、人間は「弟」。
自然と人間は「家族」なのです。

  • 兄(カロ)のクレアナ:弟(人間)を養う
  • 弟(人間)のクレアナ:兄(タロ芋)を愛し、タロ芋を育む大地(ʻĀina)ケアする

責任だから仕方なくやるのではなく、特権だから当然と要求するのでもない。
「大切な家族だから、お互いにケアし合う」――それがクレアナの本質です。

この考え方は、大地だけでなく、人間のコミュニティ 「オハナ(家族)」 にも当てはまります。

Ka Hōkūlani HULA STUDIOは、「フラオハナ(家族)」であることを大切にしています。

  • 責任(クレアナ):誰とも比べず、お互いを尊重し合うこと
  • 特権(クレアナ):ありのままの自分でいられること

私たちがフラを学ぶことは、単なる技術の習得ではありません。
ハワイの文化に根ざした「生き方」そのものを学ぶ、知的で心豊かな旅なのです。

フラは「踊り」以上に、ハワイアンの哲学を体現するもの。
責任と特権を結ぶ「クレアナ」の精神を胸に、私たちはフラを通じて大地や仲間、そして自分自身との調和を育んでいきます。

あなたもこの美しい哲学に触れてみませんか?
Ka Hōkūlani HULA STUDIOで、フラを通じて「クレアナ」という生き方を体験していただけたら嬉しいです。

Me ke aloha pumehana, Motoe

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