ALOHA! Ka Hōkūlani HULA STUDIOのMotoeです。
皆さんがカヒコ(古典フラ)の扉を開くとき、最初に触れることが多いチャントがあります。
それが「KAWIKA(カヴィカ)」。
「カヴィカ」とは、ハワイ王朝第7代国王、デイヴィッド・カラカウアのハワイ語名です。
では、なぜ最初にこの王の名を呼び、踊りを捧げるのでしょうか。
それは、彼がいなければ――
私たちは今、こうしてフラを踊ることすらできなかったかもしれないからです。
◆ カラカウア王が守った “フラの命”
19世紀、宣教師たちの価値観によって、フラは「野蛮なもの」とされ、公の場から姿を消しました。
美しい文化は、静かな暗闇に閉ざされていたのです。
しかし1874年、カラカウア王はその沈黙に立ち向かいます。
「フラは心の言葉であり、ハワイアンの鼓動そのものだ」と宣言し、
1883年の戴冠式で、禁じられていたフラを堂々と復活させました。
この王の勇気が、フラの命を未来へつないだのです。
◆ 「Eia no Kawika」に宿る力
チャントの冒頭に登場する “Eia no Kawika”。
この一行には、胸の奥が震えるような力があります。
それは単なる紹介ではありません。
「見よ。ここにカヴィカがいる。ここに王が立つ」
――そんな魂の宣言。
存在を否定されるような時代の中でも、「私はここにいる」とまっすぐに立つ強さ。
その精神そのものが、この言葉に宿っているのです。
◆ 現代を生きる私たちへのメッセージ
私たちもまた、日々の暮らしの中で、自分を見失いそうになる瞬間があります。
誰かと比べてしまったり、自信が揺らいだり。
そんな時こそ、「KAWIKA」を踊ってみてください。
大地をしっかり踏みしめ、右手を高く掲げ、自分自身へ向かって「Eia no(私はここにいる)」と宣言する。
その瞬間、100年前の王様の勇気が、あなたの背筋をそっと支えてくれるはずです。
◆ カヒコは、現代女性の「心のデトックス」
「カヒコって難しそう……」
「低い姿勢は無理かもしれない」
初めて見る方ほど、あの力強さに圧倒されるかもしれません。
でも心理カウンセラーとしての視点から言うと、カヒコこそ、忙しい現代女性にこそ必要な
“心のデトックス” なのです。
基本姿勢である、膝を曲げて腰を落とす「ハーア(Hā‘a)」の姿勢。
これは心理学で言う「グラウンディング(地に足をつける)」そのもの。
情報があふれ、思考が上へ上へと浮かびがちな現代の私たちにとって、
重心を下ろすことは、不安や焦りを鎮める大切な鍵です。
イプヘケの「ドーン、ドーン」という低い響きに合わせて腰を落とすと、
頭のざわめきがすっと静まり、呼吸が深くなるのを感じられるでしょう。
◆ 稲妻のように腕を伸ばす意味
歌詞に登場する “Ka uwila ma ka hikina”(東の空の稲妻)。
カヒコでは、これを象徴するように腕を鋭く伸ばします。
下半身は大地(現実)に根を張りながら、上半身は稲妻(希望)へ向かって伸びていく。
この「安定」と「解放」のバランス――
これこそが、自律神経を整え、心を澄ませるフラの知恵なのです。
◆ あなたも「大地」を見つけにきませんか
30代、40代からの“大人の学び”としてのカヒコは、ただの運動ではありません。
それは、自分自身を静かに整えるための「帰る場所」。
あなたも、自分の心が安心して立てる「大地」を、一緒に見つけにきませんか。
Me ke aloha pumehana, Motoe
