はじめに:旧東海道で見つけた、心ときめく隠れ家
ALOHA!Ka Hōkūlani HULA STUDIOを主宰しております、MOTOEです 。
私のスタジオがある東京都大田区は、昔ながらの温かい人情と新しい文化が交差する、魅力あふれる街。そんな日常の中で、ふとした瞬間に素敵な出会いが訪れることがあります。今日は、私が心から愛し、常連として通わせていただいている、とっておきの場所をご紹介させてください。
そのお店は、京急線平和島駅から東へ少し歩いた美原通り沿い──かつての東海道の面影を残すこの道で、私はある日、半地下にある控えめながら洗練された空気を放つエントランスに目を奪われました。
それが、2023年11月にオープンした創作ビストロ「Rapport(ラポール)」さんとの出会いです。
「ラポール」とはフランス語で「調和」「信頼」「架け橋」。その名に込められた想いに、入店前から胸が高鳴り、まるで日常の喧騒から少し離れた特別な空間へと誘われるような、不思議な引力を感じました。

店内に満ちる「調和」の空気感
階段を下り、重厚な扉を開けると──そこには、外観からは想像できないほど明るく澄んだ空間が広がっていました。
半地下とは思えないほど柔らかな自然光が差し込み、店内は驚くほど開放的で、穏やかな空気に包まれています。
過度な装飾を控えた洗練されたインテリアは、シンプルでありながら上質な落ち着きを醸し出し、訪れる人の心を静かに整えてくれるようです。
私がこのお店を愛する理由のひとつは、そんな静かで落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと食事が楽しめること。
楽しげな会話に花を咲かせる奥様方のグループ、穏やかな時間を過ごすご年配のご夫婦、記念日を祝う若いカップル──訪れるたびに、世代も背景も異なる人々が、それぞれのペースで心地よい時間を過ごしている光景に出会います。
誰もが自然に空間に溶け込み、誰一人として浮くことがない。その様子こそ、「ラポール」という店名が示す“調和”のかたちなのだと、私は感じています。

この心地よい空間は、シェフであるご主人と奥様の細やかな心遣いによって支えられています。
ある日、混み合うランチタイムに伺った際、「お料理の提供まで少しお時間がかかりますが」と、先に丁寧に声をかけてくださいました。
その一言だけで、安心して待つことができる──それは、お店と客との間に「信頼」が芽生える瞬間でもあります。
私はフラの指導者であると同時に、心理カウンセラーとしての顔も持っています。
その視点から見ても、「ラポール」さんがつくり出す空間は、人が心からリラックスし、素直な気持ちで向き合える「安全な場所」として、非常に巧みに設計されていると感じます。
物理的な居心地の良さと、心理的な安心感。その両方が絶妙に調和し、訪れる人々をやさしく包み込んでくれるのです。

五感を満たす、創造性豊かな一皿との出会い
「ラポール」さんは、その名の通り“創作ビストロ”。
西欧・東欧・アジアの伝統料理に現代的なアプローチを融合させ、驚きと美味しさを届けてくれる場所です。そのコンセプトは、一皿ごとに丁寧に表現されていて、まさに“食の芸術”と呼びたくなるほど。
初めて訪れた日、私が選んだのは「牛100%のハンバーグ」。
運ばれてきた瞬間、見た目の美しさに胸が高鳴り、ナイフを入れた瞬間──思わず息を呑みました。
レビューサイトで「肉汁がこれでもかと言うほど溢れてくる」との表現を見かけましたが、それは決して誇張ではありません。
じゅわっと溢れる豊かな肉汁と、牛肉100%ならではの力強い旨味。そこに絡む自家製デミグラスソースは、野菜や果物の甘みが溶け込んだ、深く豊かな味わいで、今でも忘れられません。
もちろん、ラポールさんの魅力はハンバーグだけではありません。
ジューシーなチキンソテーや、スパイスの香りが食欲をそそるカレーなど、どのメインディッシュも絶品。
ソースやトッピングの種類も豊富で、「何度訪れても飽きることがない」という私の言葉に、きっと共感していただけるはずです。





そして特筆すべきは、主役の料理を引き立てる“脇役”たちの素晴らしさです。
シャキシャキとした新鮮なサラダ、丁寧に調理され美しく添えられた付け合わせの野菜──もはや脇役とは呼べないほどの存在感。
さらに、食後のお楽しみであるデザートに至るまで、一つひとつにシェフの丁寧な仕事ぶりと料理への深い愛情が感じられます。
ランチはセットで1,000円台からと非常にリーズナブル。
このクオリティをこの価格で味わえることに、毎回驚かされます。
ディナータイムには、手頃で美味しいワインとともに、さらに創造性あふれる料理が楽しめます。
予算や好みに合わせてコースを柔軟に組み立ててくれる心配りも、「ラポール」さんならではの大きな魅力です。




シェフが生み出す“創作”料理と、私がフラを通して表現する芸術──分野は違えど、伝統への敬意と新しい息吹を融合させるという点で、通じるものがあります。異なる文化がひと皿に溶け合うその瞬間は、まさに味覚で体験する「調和」。
そこには、シェフと食べ手との間に生まれる、言葉を超えた“美味しい信頼関係”が息づいているのです。
心と心をつなぐ「架け橋」
「ラポール」さんに通い続けるうちに、単なる「客」と「店」という関係は、少しずつ温かな交流へと変わっていきました。
美味しい料理と心地よい空間に惹かれて足を運ぶうちに、シェフや奥様と自然に言葉を交わすようになり、今ではすっかり顔なじみです。
そんなある日、私は勇気を出して一つお願いをしました。
私が主宰するフラスタジオ「Ka Hōkūlani HULA STUDIO」の体験レッスン募集チラシを、お店の片隅に置かせていただけないでしょうか──と。
すると、奥様は快く「もちろんです」と微笑んでくださいました。
この小さな出来事は、私にとってとても大きな意味を持つものでした。
それは、「ラポール」という店名が示す三つ目の意味──“架け橋”──が、現実になった瞬間だったのです。

「ラポール」という場所は、私の愛するフラの世界と、この平和島の地域社会とをつなぐ“架け橋”となってくれました。
私のスタジオの理念は、「本当の主役は、生徒さん一人ひとりです」。
年齢や経験に関係なく、誰もが自分らしく輝ける場所でありたい──その想いは、老若男女が集い、誰もが心地よく過ごせる「ラポール」さんのあり方と、深く響き合っているように感じます。
今、こうしてブログを書いている私の心は、感謝の気持ちで満ちています。
お店が示してくれた温かなサポートという“呼びかけ”に対して、私がその魅力を言葉で“応える”。
この相互の思いやりこそが、地域に根ざしたお店と人との理想的な関係性であり、まさに生きた「ラポール」そのものだと、信じています。
こまで読んでくださり、本当にありがとうございました。私がどれほどビストロ「ラポール」さんを愛しているか、少しでも伝わりましたでしょうか。
ここは、ただお腹を満たすだけの場所ではありません。
美味しい料理で心を満たし、温かな雰囲気が明日への活力をそっと与えてくれる──まさに、パワースポットのような存在です。
ぜひ一度、「ラポール」さんを訪れてみてください。
新しい食の体験を通して、心までほぐれるような美味しい時間を味わっていただけたら嬉しいです。
そして、あなただけの特別な物語を、この場所で紡いでいただけたら──それは、私にとっても大きな喜びです。
※土日は混雑が予想されますので、事前のご予約をおすすめします。
もしかしたら、店内のどこかで、あなたと私がお会いすることがあるかもしれませんね。
その日を、心から楽しみにしています。
創作ビストロ ラポール
東京都大田区大森本町2丁目4-10 1階
ランチ11時から15時(LO14時)
ディナー18時から21時半(LO20時半)
定休日月曜日
お問合せはInstagramのDMから